utsurogi

空木(うつろぎ=中が空っぽ)ながら、多岐多様に詰め込んで勝手なことを吐き出して…。

一日一生…

ゆく年くる年2015「貼り付け機能でプレゼントキャンペーン」

 

 

 

昔からの夢。

死ぬまでに弾けるようになって、持って放浪したい。

 

もうそろそろ時間も少なくなってきたし、準備を始めたいな、と。

他力本願(一部)&他人のふんどしで相撲をとる…みたいでちょっぴり気が引けるけど…。

ま、ご愛嬌。

 

 

決着

 21年をようやく清算。

 昨日思ったが、よく考えてみれば、本当に自分は愚かだったな、と。

 建前、世間体、家庭内体裁、対内・外に対する保身…。

 本心ではそのどれもを犠牲にするつもりは毛頭無いけれど、さらに一つ失いたくないものを見つけたが為に、そちらにはその場凌ぎで適当なことを繰り返し言い続ける。

 どんな弁明をしようが、つまるところ、単純にそういうこと。

 ただの身勝手&口先人間ということ。

 もう、自分の複雑な事情と気持ちの中にあって、ひたすら耐えて、我慢して、先の見えない未来に期待して生きるなどという愚行はもう十分だろう。

 

 

馬鹿野郎。

 

 

 

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photo credit: Sharon Mollerus via photopin cc

 

 

+1、-1

 今年も一つ歳を取り、終わりの歳までの期間が一年減った。

 特に何という感慨も無く、ふと衝いて出る言葉は「疲れた…」くらい。

 相変わらず先のあやふやな理想しか宣うことができない人。

 後何年、実のない時間を浪費させれば気が済むのだろう。

 私のウン十年という時間はナンだったのだろう。

 馬鹿馬鹿しい。考えれば考えるほど愚かしい。

 どちらにしても、まだまだ言い足りないくらい言葉は積もっている。

 もう先も長くないし、もうどうでもいいけれど、

 言うことは言ってスッキリしてから終わらせたい。

 大事なウン十年を本当の無為な時間にさせないために。

 

 いや、ホント、いい加減にしてもらいたい。

 

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photo credit: caese via photopin cc

 

red cross と unicef

 先日、久々に献血

 少し前、赤十字の事で気にかかる文章を目にしたような記憶があったので、少し検索してみた。

 まぁ、世の中こんなものだろう…(溜息)、という感じ。ついでに一時結構話題になっていたユニセフのことも検索。

 気になったページをまとめておこう。また時間のある時に読み直して溜息つくために…。

 

■ 赤十字

 

■ ユニセフ

 

webサービス 見直し

 かなり久々エントリー。いや、下書きはいくつもあるけれど、清書する時間も余裕もなくここまで来てしまっただけだが…。

 

 で、余裕が出て来た+我が愛しのOperaがどんどん進化してくれて、機能がアップされ、ちょっとまたまた自分のPCライフを快適に合理的且つ効率的に使いたくなり、使用するwebサービスの見直しをしたくなったので少し仮まとめ。

 

■ オンラインブックマーク ■

  • Opera ★★★

    screenshot

     エンジンがchromeになってから、「ブックマークバー」はわりと早くに備わった。「ブックマークバー」単体の進化(フォルダ機能やら、D&Dやら、細かなグレードアップは繰り返されていた)はそこそこされていたが、肝心のいわゆるIEで言うところの“お気に入り”=「ブックマーク」機能は“今後導入される機能”としてずっと後回しにされていて、なんとか代わりの機能として「スピードダイヤル」やら「スタッキング」やらという機能を使って凌いでいる状態だった。

     「スピードダイヤル」もフォルダ機能はあるので、それなりには使えるのだが、目的のサイトに到達するまでに何度もクリックしなくてはならなくなったり、面倒臭がりの私にはイマイチ使いづらかった。ワンクリックにしようとすると、ひたすらスピードダイヤルに1サイトずつ保存しなくてはならず、そうするとどんどん画面が縦伸びになって、スクロールするのも実はあまり好きではない面倒臭がりの私は、やはりIE的にカーソルを合わせて順番にフォルダの中が表示され、ササッと目的のリンクを探せて、ワンクリックで飛べるようにして欲しいという欲求が結構強かったのだが、我慢していた。よく行くページを上の方に並べ替えることぐらいは当然?できるけれど、そこまでよく行くのならばブックマークバーに入れておくし…という感じ。因みに、「ブックマークバー」の進化によって、今はそこにフォルダを作って、フォルダの中のリンクにすぐ行けるので、今見ている画面から目的サイトへ行くための手間は少し省ける。

     さらにこの「スピードダイヤル」はスクショで表示される。必ず。それもいいのか悪いのか…。そういう風に管理したい内容と、テキストで管理しておいた方が便利がいい場合とがあるし、テキストという面で言えば「スタッキング」は、「あとで読む」的に保存できるスペースという目的だったようで、基本テキストで保存されているわけだけど、あまり、上手く活用できていなかった。
    これを使うより拡張機能の方を使って記事を溜めていったりして…。ま、これもちゃんとは活用できていないんだけど…。

     前置き?が長くなったが、少し前にとうとうOperaに「ブックマーク」が復活した。しかも「Opera link」も復活している。素晴らしい。
    ただ、早速見てみると、うーん・・・あとひと息、という印象。
    まず、「ブックマーク」は「スタッキング」を廃止して代わりに装備されていた。「スタッキング」があまりにも不評でユーザーに活用されていなかったからだろうか…。知らないけど。
    で、その待望の「ブックマーク」のデザインがイマイチ。強制的にカラフルな色分けがされていて、なんだか見づらい。と、思ったら、これもかなりユーザーから不評を買って暫くして普通に白地に黒文字表示になって見易くなった。
    これはこれから使い込んでいこうとは思っている。きっと、まだ進化するだろうし。ただ、反対に「スピードダイヤル」のニューバージョンというのが出来ていて、これがまたなぜか“改悪”されていた。あの「ブックマーク」復活時に酷評された“カラフルな色分け強制表示”が適用されているだけでなく、単純なスクショではなく、なにやら“ロゴ”のスクショ?を表示させたりして…。わかりづらいったらありゃしない。もう、「スピードダイヤル」は今のままでいいんですよ、Operaさん。って感じだ。

     とまぁ、なんだかんだありつつ、基本はこの見事復活を果たしてくれた「ブックマーク」を活用していこうと思うのだけれど、その他のサービスも上手い具合に併用して自分に適した情報管理をしたいと思う。

  • Diigo ★★

    screenshot

     フォルダ管理、タグ、メモ。本当は以前にこれを活用していこうと決めたのだけれど、ちゃんと使いこなせておらず…。というか、偏屈な私はDiigoのデザイン(ベースカラー含め)が今ひとつ好みではなかったりする。そして、ここが結構私には重要だったりする。機能はたぶんほぼ自分の求めているものが全て備わっていると思うのだが…。

  • Delicious ★★

    screenshot

     消滅するとか言われていたけれど、新生Deliciousとして継続されていることを今日知った。移行先はどこがいいか、とかなり話題になっていた気がするが、騒いでいた方は継続されたのだろうか…。以前とは少し趣向を変えたようだけれど、それでも悪くは無さそうな気がする。画像に重きを置いている感じ?ここも基調カラーが“ブルー”なんだなぁ。。。

  • Bokkmarker ★★

    screenshot

     日本のサービス、しかも個人?の方が作ったような雰囲気。フォルダ管理、メモも有り、ベーシックな「ブックマーク」という感じ。ベーシック過ぎて、あのフォルダの色が黄色というかクリーム色というか、標準の“まんま”フォルダで思わず「うーむ・・・」と思ってしまった。IEならフォルダを変えたりできたから自分好みにできたんだけれど…。しかし、機能的にはこれもいいと思う。

  • はてなブックマーク ★★

    screenshot

     こちらも日本製。言わずと知れた、このブログとも親戚関係の元祖オンラインブックマークのような…。使っていた(る)けれど・・・ってところ。

  • Memonic ★★★

    screenshot

     今回の調査?で見つけた有望株。リスのマークが可愛い。カラーもデザインも好みである。フォルダもメモもクリップも部分保存も色々あって、なんだか多機能で画面のバリエーションもあって好みの背景に変えられる。ちょっとこれ、かなりよさげである。※機能的にEvernoteっぽいと思っていたら、サービス面でも似ていた。フリーユーザーだと100notesまで、添付ファイルは一つにつき2MBまでだった。まぁ十分だけど。


■ クリップ ■

  • Clipix ★★

    screenshot

    Pinterest的なボード管理。でもPinterestよりも画像で見比べたい時に便利そう?

  • Icebergs --

    screenshot

    見つけたのだが、今年?Pinterestと合体した模様。


  • Pinterest ★★★

    screenshot

     目の保養的に、写真集を見る感じで、あまり明確な目的意識を持って使うという位置づけではない。私の場合。

■ あとで読む ■

 

  • Pocket ★★

    screenshot

     使用中。スクショをブロック表示する場合、ちょっと大きすぎて冗長な感じが苦手。リスト表示に切り替えても、いまいちしっくりこないけれど、まぁこんなもんかと、使っている。タグ分類だけ(お気に入りとかもあるけど、あまり使わない)。悪くは無い。read it later後継。


  • Instapaper ★★

    screenshot

     前に使っていた。暫くぶりに見てみると機能的にはほぼPocketと同じだけれど、こちらはタグではなく、フォルダ管理。ハイライト機能もあって、若干こちらのほうがよさげ。しかし、Pocketもそうだけど、なんだか間延びしたデザインなのはなぜだろう。そして、こちらはモノトーン。モノトーンは全然ウェルカムだが、この間延び感がモノトーンの渋さをダメにしているような気が…。スクショは一切無く、文字のみの情報も良い場合、悪い場合があり…。難しい…。


  • Readability ★★★

    screenshot

     知っていたけれど使っていない。今回見てみて同じようなサービスの中では一番良いような気がした。使ってみようかなぁ。ページの一部記事をそのままの状態で保存。背景を変更できたり。他にも機能はあるのではなかろうか…と。ちょっと興味有り。アイコンも可愛い。

■ 同期、連携 ■

 

■ その他 ■

  • Savenkeep ★

    screenshot

    ソーシャルブックマークっぽかった。あまり私には用が無さそうである。

  • Evernote ★

     言わずと知れた…。何度も何度も活用しようとチャレンジしたけれど、ちゃんと使おうとするとアップロード容量の壁に阻まれたり、あの3ペインレイアウトがどうにも見づらかったり。お金を払って使うほど多忙でも重要な仕事をしているわけでもなく…。やっぱりこの先も使わないだろう。

  • Remember The Milk ★★

    screenshot

     タスク管理。アイコンの牛が愛嬌あって、これも前から興味は持っているけれど、まぁ、PCでタスク管理するほどの用事があるわけでもなく…。使ってみたいけれど、やっぱいっかーとなってしまう。残念。

 

**********

 

 そんなわけで?、今後は

  1. Opera
  2. Memonic (Diigo → Delicious → Bokkmarker)
  3. Readability (Pocket(動画)、Instapaper(テキスト)、Operaの拡張)
  4. Clipix
  5. Pinterest
  6. Remember The Milk
  7. IFTTT

を使ってみようかな、と。

 

 多すぎるかな。

 

 うーむ。。。

 

 

 

備忘録 その1~脳に悪い7つの習慣

【脳に悪い7つの習慣】

①興味がないと物事を避けることが多い (とてもYES)

②愚痴や否定的な言葉を言う (基本的にはNO)

③言われたことを従順にやりすぎる (比較的YES)

④常に効率だけしか考えない (私一個人としてはNO、仕事の上だけならYES。仕事に於いて効率性は重要)

⑤やりたくないのに我慢して勉強する (半々)

⑥スポーツや絵などの趣味がない (YES。興味は普通にあるが、自分ではもうすることはない)

⑦滅多に人をほめない (YES。意外にそう)

 

 「脳に悪い」というのが、どういう風に悪いのか分からないが、私は自分で“冷めた人間”と思っているし、上の項目は人生・生きることに対して後ろ向きなイメージを持つ内容で、それの凡そ85%に該当するということで、結果的に鬱とかボケとかに繋がるという意味で脳に悪いとなっているのかな、と。

 

 

 何と言っても、私のこの20年程の人生のモットーというか、口癖というか、前提が、

  • どうでもいい
  • 面倒くさい

であり、この二つで“全て”を片付けてしまえる。

 

 さらに、

  • もういつ死んでもいい、後悔など全くない
  • 我欲的な生きる目的はもう無く、残された人生は、困っている人の役に立つこと、ご恩返しくらいしか無い
  • 自分に対しても、人に対しても、もうほとんどどんな望み・期待も持っていない

 っつーわけで、最終的に、やはり

 

すべてがどうでもいい

 

で落ち着いてしまう。まぁ、幸か不幸か…ってところだが。

でも、漠然と言われた「脳に悪い」という習慣が鬱なりボケなりに繋がるということなら、何かしらそれを回避する策もどこかで講じていかなければならないだろうな。身内なり、他人なりに迷惑をかけるのを防ぐために…。 

 

 あ、でも、こんなやる気の無い私ではあるが、今の日本政府、安倍内閣に対しては断固批判的精神で向き合っており、もう本当にあの病的勘違い独裁三世坊ちゃん政治家はどうにかして引き摺り下ろし、日本の政治の場から消えて頂かなければならないと考えおり、そうした思いによる極々微々たる私、一庶民の抵抗は、言うなれば、残された人生における人様へのご恩返し、お役に立つ為の奉仕活動の一環のようなものである。

 これから長くこの日本という国で暮らす人々、主に中・下層庶民(一般的には所得で言うところの)の生活が、今より悪化させられることの無いよう、ただでさえ、何やら雇用状況や労働条件等々で虐げられ、生きる目的、希望を失っていそうな、同情に値する若者を有無を言わさず戦地へ送るような徴兵制度など、絶対に復活させてはいけないし、それらを含め、とりあえず、できるところから、間違った国の方策に対しては断固として反対の声を上げ、抗議していかなければならないと思っている。

 私が隠居老人なら毎日のようにデモなり、議員会館に抗議に出掛けたりと行動に移すことができるのだが、週の大半は一日20時間仕事絡みで拘束されるに等しくて私用に割ける時間がなく、休みもなかなかデモ日程と合わず、思うように抗議できないのが何とももどかしいが、今の時代特性を利用して、ネットを通じて抗議の意思を表明するくらいしか出来ていないが、これも地道に続けるしかないだろうとは思う。

 

 話がだいぶ飛んだが、まぁ、ホント、生きている内に、こんな日本になるとは、こんな首相が出てくるとは…という感じ。

 本心では、さっさとおさらばしたいけれど…。日本からも、この世からも。

 

 

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photo credit: Zanthia via photopin cc

 

 

(家族のことなどもあり、なかなかそう簡単に、自由にはいかないのが世の常だけどね…。
 そう言えば、新宿の焼身自殺未遂の方のその後はどうなったのだろうか…)

 

長い長い独り言~世界・革命とか~

 その時、その時に書きたくなることはたくさんあるけれど、ちゃんと書こうと思うと時間が気になり、その時間は普段はあまり持っていないので、どうしても休みの日くらいしか書くことができない。でも、それもまたちょっと不必要に真剣に考えたりして、つい後回しにしてしまったりして…。

 まぁ、そんなこんなで、今日は久々に書いてみようかなと。

 

 ある映像視聴サービスを利用していて、今までに本当に勉強になる映像を色々見させてもらった。

  • グローバル社会の象徴の一つである、食糧問題。~遺伝子組換え、一部企業の寡占的且つ大量工業生産的供給体制等々。
  • 原発問題。
  • 捕鯨(イルカ)関連問題。
  • 冷戦中、後における代理戦争と武器等密輸、アフリカ内戦。
  • 米のグローバル企業による過剰な資本主義体制から起因する1:99%問題。 ~米国内及び世界の貧困、格差社会問題。
  • 第二次世界大戦
  • 民族、宗教間対立と弾圧。
  • 軍事独裁政権への抵抗。
  • 現代社会、現代人特有の様々な問題。

 自分で書いていてビックリするが、こんなに沢山の問題に関する映像を色々と見させてもらい、大変勉強になった。

 正直、何度も書いているが、今までのウン十年の人生でこんなに自国に向き合ったことはないし、そこから派生して世界情勢に関してもここまで歴史を意識して考えたことはなかった。それなりに人生を送ってきたいい年した大人が、全く以て恥ずかしい話ではあるが…。でも、そのブランク期間があまりにも長いが故に、なかなか一朝一夕に理解するのはもちろん困難で…。でも、書物から地道に吸収するよりも、映像からよりリアルに近い情報を手早く吸収できるのは大変有り難い。語弊があるかもしれないが、とにかく全てがとても新鮮で驚きの連続である。

 大昔、お昼のワイドショーで夏休み期間だけやっていた特集

「あなた(私)の知らない世界」

まさにアノタイトル(のみ)である。

 世の中は、世界はこんな歴史を辿り、そして、今、こんな風に動いているのか…と。

 

 ことの発端は紛れもなく「311」である。

 日本政府のあまりの体たらくぶりに唖然とした。しかし、そこから原発、核、第二次世界大戦、冷戦、代理戦争、内戦…と進み、全ての中心に存在するのがアメリカであり、そのアメリカを拠点にして富と権力を集中させワンワールドな世界支配を目論み、アメリカ政府をも手中に収めるかのような、一部グローバル大企業、大資本家達の悪行を知るにつれ、私の中で“アメリカ絶対悪論”は強固なものとなった。

 一応、断っておくけれど、もちろん無差別的に個々の国民や文化に対してもそうというわけではない。あくまでも、政府、政治家、大企業に対するものが9割以上である。あの国は信用できないと。日本政府、日本の政治家、日本の一部大企業と経営陣も同じく。

 

 

 先週はアフリカの内戦に絡んで軍資金を得る為にダイヤの密輸、密売が横行している(た)現状を知った。先進国の一部企業が利益を得る為にダイヤの流通を操り、密売買が行われ、政府側、反政府側の対戦同士がそれぞれにまた、密売する為のダイヤの奪取でも血を流して争う。しかも争うのは黒人同士。巻き添えになるのも一般の黒人庶民。それを傍で冷笑しながら眺めて、美味しいところだけさらっていく先進国側の人間(白人)。今はもう「紛争ダイヤモンド」の取引はほぼ?無いらしいが?、とにかく、本当に各地で起きている内戦に関しては、必ず二大帝国が関係していると思っているので、何の関係もない庶民が苦しめられ、残虐に殺されているのを見聞きすると本当に腸が煮えくり返りそうになる。いつまでこんなことを続けるのかと…。もう十分過ぎるくらいの財産は持っているんじゃないのかと。一体、いくら手に入れれば気が済むんだと。もう病気だろう、絶対に。あぁいう輩達は。

 

 アフリカの内戦絡みの映像は本当に残酷で惨たらしくて、子ども(少年兵士)さえも極悪非道で、とにかく見ていていろんな事に対して辛くなる。なんでそんな簡単に人を撃てるのだろう。手を切り落とす時に、興味深いセリフを言っていた。最初に手を切り落とす行為を始めたのはベルギー人だと。そこで、ふと思った。そういえば、アフリカ大陸もそうだが、欧州列強が植民地政策を行ったのが、現在のアフリカ、南米、アジア地域の苦難の始まりなのだ。

 イギリス、フランス、スペイン、ボルトガル、オランダ、ドイツ、ロシア等々。

 資源が必要以上に無ければこんな状態にもならなかったかも知れないのに…。

 

 ナチス絡みの映画でも、フランス政府がナチスと同じようにユダヤ人を弾圧していたり、結局、帝国主義的発想から離れることなどできないんだろうなと。

 不思議なことに、先にアフリカ内戦関連の映像をいくつか観た後でのナチス関連の映画を観ると、あまり惨たらしい印象を感じなかった。この場面ならアフリカでなら機関銃で簡単に皆殺しだろうと思う場面でも、生きた状態で収容所に入れらるのみ。でも、映像ではなく言葉で残忍な拷問方法を語っている場面などもあるし、実際、アウシュビッツやヴェロドローム・ディヴェール事件など、間接的ではありつつも非人道的迫害を行っているのでどちらがどうということではないけれど、でも、やはり印象的には直接的に簡単に人を撃ち殺していくアフリカの内戦傭兵達のほうが怖さを感じる。

 

 先週の最後に観たのが、元ナチス中尉のクラウス・バルビーのドキュメンタリー。残忍な行為、ユダヤ人迫害を、性格でも思想でもなく、ただその時代、状況に応じて、上からの命令に従っただけと理由を語っていた。ある意味、仕方なかったのだと自己弁護をするかのように。心の中で「そんなことあるかい、何屁理屈こねてるねん」と腹が立った。想像力の欠片もなく、自己保身の為に当たり前のように嘘を付き、人の子どもには残虐な仕打ちをしておきながら、自分の家庭では子どもを大事にし“よき父”であったのだろう。娘がこれまた勘違い甚だしい考えを持ったまま大きくなってしまっていた。

 終戦後、フランスから戦犯として追いかけられる前に、その広い人脈と戦術知識、拷問手法等々の経験を買われ、アメリカCIAに雇われ生き延びる。フランス政府内にも人脈があった為に何とか逃げられていたのが、とうとう逃げるのが難しい情勢となり、CIAとバチカンの力を借りてボリビアへ渡る。そのボリビアで名前を偽り、事業で成功し、経済的影響力を背に政府と近付き、さらに密輸などが絡んでいたのだろうが、船舶事業でも大儲けし、CIAと共に反共産主義軍事独裁政権を後押しする。

 そんな中、ボリビア政府の軍隊の育成、対ゲリラ向け訓練にナチス時代の経験を生かして協力していたとも語られ、実際にそれはゲバラの処刑という結果に繋がったようだった。ここで、あのゲバラの死とこのバルビーが関係していたのかと少し驚いた。

 そこで、興味はあったもののいつ観ようかと思いながら後回しにしていたゲバラの映画を今日は観てみた。

 キューバ革命に続いて、ボリビア革命も出てきて、ゲバラは本当にボリビア軍に殺されていた。クラウス・バルビーもCIAも全く登場はしなかったけれど…。

 

 ゲバラについては、2000年~2005年の間だったような気がするしもっと昔かもしれないが、あの頃はまだ深夜映画という枠がテレビにあって、ミニシアター系の映画を放送していて、変わり者で世間の流行などと逆向きのことに関心を持つ自分は、メジャー映画ではなく、単館、ミニシアター系の映画を好んでいた為時々見ていた。ベトナムとか中国とかデンマークとか、とりあえずメジャーじゃない、大々的な全館ロードショーとかにならない映画。

 その中で、本当に一部のシーンだけが割と鮮明に記憶に残っているものがあり、確かそれがゲバラに関する映画だったように思う。ベニチオ・デル・トロと同じくらいゲバラ本人に割りと似ている暑苦しい、濃い顔の俳優がゲバラ役を演じていて、海辺の家か店か倉庫か何かの中で秘密裏に誰かと計画、相談している場面と、何も知らない人々がパーティか何かで浮かれているのを遠くから見ている場面。

 私の中ではあの映画で始めてゲバラを意識したような気がしている。で、その数年後に何だかゲバラブームが起こって、世間の流行嫌いの私は敢えて同じようにゲバラを追いかけることをせず、興味はずっと持ちつつも何も触れないで過ごした。そして、そのブームも落ち着き今に至るという感じだろうか。

 で、クラウス・バルビー繋がりでゲバラに関心を抱き、スティーブン・ソダーバーグゲバラ映画を観た。

 ほとんど何も知らず、日本の若者が支持をし、人気があるらしいが、彼は何やら共産主義、右向きのゲリラ戦指導者だったはずで、なぜそんな彼が人気があるのかと、内心ちょっと警戒心も持っていた。

 

 不平等、不正、独裁、支配、差別を憎み、誰もが人間らしい生活、教育を享受できる社会を望んだ。その為の軍事独裁政権、アメリカ傀儡政府との戦いを自ら望んだ革命家、というところだろうか。

 そのやり方が武力闘争であることに反感を抱く人がいるらしい。私も殺人を賛成するわけではないが、相手によって、効果的な方法というのは違ってくる。軍の兵士にだって家族はいるはずで、死ねば悲しむ人がいるのは皆一緒である。でも、自分達の利の為に国民を平気で踏みつけることに何の迷いも抱かないような非人間的な彼らに対話だけで改心させることができるか、甚だ疑問である。地道にそれを試みている間にも国民は間接的に彼らに殺されていくのである。それを黙って見ていることができなかったということだろうと思う。

 結論としては、ゲバラのやり方に異議は無い。でも、本当はガンジーさんのように「非暴力、不服従」の精神が最も高潔なんだとは思うけれど…。

 オリバー・ストーン監督の作ったカストロの映画も少し観たが、ちょっとつまらなくて(失礼)途中で止めた。撮影、編集手法が上手くなかったと言っては監督に失礼と思うので、好みではなかったとしておくが、カストロの話はどこか偽善的に聞こえた。この人には裏があるな、と。革命時は確かに大いなる理想の実現に向け自ら戦った英雄なのかもしれないが、その後か、その途中からか、きっと政治的な駆け引きをしながら国を動かしてきたんだろうな、と勝手に推測している。単なる勘。

 

 ボリビアでのゲバラの失敗…というより、まずは自分の持病に対する認識が甘かったのかなと思った。お医者さんなのに…。病に苦しむ総隊長の下で、兵士達の士気が逆に高まるケースもあるかもしれないが、普通はちょっと頼りなく、不安になるのではないだろうか…。キューバの時ほど優秀な小隊長クラスの人材が居なかった。それ故、決め細やかなフォローができず、兵士たちの精神的な団結、意思統一を強固にできず、内側から綻びが起こると共に、村人、先住民達の理解も信頼を得ることが難しく、食料も尽き、結局は劣勢に回ってしまったと。

 本来、戦いの目的である先住民達の協力があって当然のところ、逆に政府軍に売られてしまうというのはなんとも皮肉なことである。ゲバラ一人の力では無理があった。ゲバラキューバの時より年をとっていた。いろんな敗因があると思う。もちろんそれなりに右腕として活躍した仲間もいただろうと思うけれど、でも、たぶんキューバの時のようにカストロと2トップでやっていたのとは全く違った状況だと思う。ゲリラ戦だけではないと思うけれど、戦いは戦術、組織力、食料、武器の備蓄、資金力がものを言うと思った。そして、最も基本的な部分としてはリーダーの人間性が兵士の士気を左右すると。

 先述のゲバラのことを描いていたと思われる微かな記憶しかない深夜映画枠で見た映画を探すためにネットで検索していて引っ掛かった興味深いページ、サイトが幾つかあったが、この方はずっとラテンアメリカを研究し、ゲバラについても詳しく、その言論がとても興味深くて、ちょっと追いかけてみたいと思った方である。ゲバラやその周辺の出来事についても深い視座から語られている。

 また一つ、いい勉強の機会を得た。

 結局、映画については全く分からなかった。残念無念である。

 ボリビア革命について興味が増したが、これも資料が少ない様子。しかし、今ある資料からだけでもちょっと追いかけてみたいと思った。キューバ革命も同様。ボリビアの映画にも興味を持った。「低開発の記憶」他ウカマウの映画を観てみたい。

 アフリカ内戦関連の映画を観た時も、アンゴラリベリアシエラレオネスーダン、シリア等々の内戦について知りたいと思った。

 ・内戦 - Wikipedia

 ・植民地 - Wikipedia

 ・植民地主義 - Wikipedia

 

 世界平和というのは永遠にやってこないのだろうか…。

 日本がかつてのボリビア軍事独裁政権のようになろうとして、時計を逆回ししているように思えてならない。国民の貧富差、医療制度の劣化……。国民は不満に思っても行動できず、政府に従い、正しい芽を摘んでしまう。映画を観ている時、小泉政権時に話題になった“B層”を思い出してしまった。

 

 ゲバラは読み書きの重要性を説く。アフリカの問題に関しても、いつも“教育”がキーワードになっている気がする。市民、子ども自身が何より教育を欲している。現状を打開するためには教育が必要だと知っている。私も本当にそうだと思う。最低限の読み書きと書物などから知識を吸収すること、社会、世界を知ること、思考の訓練を積むこと、もっと実利的に医者になりたければ、もちろんその為の専門教育を受ける必要もあるし、とにかく生きていく上で無知、無学ほど危険なことはない。別にみんなが高等教育を受ける必要があるとは全く思わない。最低限が重要なのだ。

 

 アベのせいで日本のことも真剣に心配になってきてはいるが、教育環境が無い地域への支援も、もっと切実な間際の支援も、あといくらかの余生で行っていきたいと思っている。

 

 私にはもうそれくらいしか“意義”はない。

 

  

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photo credit: Werner Kunz via photopin cc   

 

 

100,000年後の安全(Into Eternity)

フード・インク(原題: Food, Inc.)

・ありあまるごちそう(We Feed the World)

ダーウィンの悪夢Darwin's Nightmare)

・地球にやさしい生活(原題: No Impact Man)

ザ・コーヴ(The Cove)

・ジョニー・マッド・ドッグ(Johnny Mad Dog)

ロード・オブ・ウォー(Lord of War)

マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選(原題:This Divided State)

キャピタリズム〜マネーは踊る〜(原題:Capitalism: A Love Story)

・未来を生きる君たちへ(デンマーク語: Hævnen, 英語: In a Better World) 

・ワールド・トレード・ゼンター

 ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド

・突然、みんなが恋しくて(Et soudain tout le monde me manque)

ブラッド・ダイヤモンド(原題:Blood Diamond)

・サラの鍵(原題: Elle s'appelait Sarah 英: Sarah's Key)

・敵こそ、我が友 ~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~
 (MON MEILLEUR ENNEMI 仏/MY ENEMY'S ENEMY 英) 

チェ 28歳の革命 (The Argentine)/チェ 39歳 別れの手紙 (Guerrila)

 

原発問題絡みで見て、後に米と核についても非常に勉強になった「オリバー・ストーンが語るもう一つのアメリカ史」も貴重な映像満載だった。