utsurogi

空木(うつろぎ=中が空っぽ)ながら、多岐多様に詰め込んで勝手なことを吐き出して…。

普通が少ない…と思う

 前にもここに書いたかもしれないけど、忘れた…。

 “芸能人”て、本当に不幸な生い立ちの人が多い気がする。若しくは、表向きの家庭環境は何不自由無い生活だとしても、本人自身が何かしらの問題を抱え非行に走っていた、とか。

 なんなんでしょうねぇ。不思議ですわ。

 ま、そうかと思えば、一方では裕福、恵まれた家庭、親もそれなりの地位、学歴・経歴の方々だったり。

 これぞまさしく“二極化”。私の印象では“普通”のそこらへんの子が芸能人で大成したっていうのは少ないんじゃないかなと思う。しかも、裕福よりも圧倒的に不幸・貧乏・苦労・非行経験者が多いような…。あ、でも松田聖子なんかは普通っぽい気がする。詳しいことは知らないけれど…。

 

 で、このテーマを持ち出した本題は↓コレ。

 

 

 この方は元ヤンとよく言われている。デビュー当時、見た目が可愛らしいし、アイドル全盛時代だったから普通に“可愛いアイドル”なんだなぁくらいしか思っていなかったけれど、事務所に無断で髪を切ったり、「なんてったってアイドル」を歌ったり、というところから少し普通の可愛いアイドルというイメージから変化していった記憶がある。

 その後も、ちょっと冷めた、引いた視点で語ったり、普通のアイドルとは違う活動に力を入れたり、協働する人達もアイドルの世界とは関係の薄そうなアート・ミュージシャン系の人だったり。そういうことをしたくなる、何か普通で収まるのでは自分が納得できない、既成概念や固定観念、社会通念に反発するような精神性が滲み出ているような気がして、何か“過去”を持っている人なんだろうなとは思っていた。

 でも、別にファンでもないし、そこまで一目置くほどにも感じなかったので特に知ろうとせずにいて、まぁ知らずにいたけれど、なんと、きっと彼女はデビュー34周年位だろうか、その34年を経て、ついに私は、その彼女から感じていた“過去”の事実を知り、それがもろに自分の何となく推測していたこと通りだったので「あー、やっぱりそうだったのか」と腑に落ちた次第。スッキリ、である。

 たしか、きょうだいが大勢いて、末っ子だったんじゃなかったっけ…。その家族が家庭崩壊し、父親と二人生活を味わって、経済的にどうだったのかは記事から分からないけれど、まぁ精神的には多感な少女時代に相当の影を落としたことだろうとは思う。
(「父の会社が倒産」ということは経営者だったのかな。それならそこそこ経済的にも苦労したのかしら…)

 これは全くの私の憶測だけれど、そんなことからグレて非行に走ったけれど、ルックスが可愛いし、金銭的にも芸能人になって売れれば苦労しなくて済む、とでも思ってスタ誕に応募したとか…。スタ誕が賞金制だったかはもう覚えていないけれど、もしグランプリになって賞金ももらえるのなら、それにも期待して応募したのかもしれない。他にも何かその時の生活、人生を変えたいという願望もあったのかもしれない。

 とにかく、これでようやく納得。だからこの人は冷めた視点(好意的な人は“悟っている”とでも言うかもしれないけれど)で物事を捉え、発言し、行動してきたんだな、と。それなら全然、それで普通だな、と。

 

 何というか、私は、世の人々(彼女と同世代、先輩、後輩等々)がやたらと彼女を過大評価するのがなんかあまり釈然としないというか、別にそこまで…と正直思っていて、それこそ引いた目で世間の動向を見ている節があるのだけれど(※最近、何かの雑誌でも結構話題になってましたしねぇ)、結局、人は、経験がその人を作るということであり、それ以上にもそれ以下にもならないということで、山口智子にしても然り、特別騒ぐことではないし、いたって当たり前だよねぇ、という感想が残るのみ。

 だから、へんに騒いでいるのを見聞きすると若干「なんでそこまで」とか「なぜそんなことくらいで」とか思ってしまう。

 

 と、まぁ、偏屈人間の私であった。

 

 以上。